顎変形症
反対咬合の為に下の前歯を失い、アゴの手術後に前歯の治療を受けた成人ー39歳男性(上下顎手術例)

<症例情報まとめ>
  • 主訴
    歯並びおよびかみ合わせ
  • 診断名
    Skeletal Cl III Cross bite(骨格性反対咬合)
  • 年齢
    39歳
  • 主な装置
    マルチブラケット装置、顎間ゴム、保定装置
  • 抜歯部位
    上顎左右第2小臼歯
  • 治療期間
    2年3か月
  • 治療費
    健康保険適用
  • リスク
    歯肉退縮、ブラックトライアングル、歯根吸収、顎関節症状等

上下のアゴの位置関係の不調和によって下の前歯を失ってしまった成人男性です。骨格を含めた歯の位置関係の修正を行わない限り、良い機能を果たす下の前歯を入れることができません。

40歳の時に上下のアゴの手術を行ない、矯正治療後に下の前歯を入れました。若い時に矯正治療を受けていれば下の前歯を失うことは避けられたと思われる例です。

上下のアゴの手術を含め、矯正治療には健康保険が適応されます。

動的矯正治療期間は27ヶ月(手術前矯正治療 17ヶ月 手術後矯正治療 10ヶ月)

治療前治療後

下の写真は手術後6年経過した口の中です。左下の犬歯の一部金属が露出している以外、変化無く経過しています。