顎変形症
笑った時に歯茎の出る開咬ー32歳女性(上下顎手術例)
<症例情報まとめ>
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主訴奥歯しかかみ合っていない
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診断名Skeletal Open bite(骨格性開咬)
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年齢32歳
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主な装置マルチブラケット装置、顎間ゴム、保定装置
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抜歯部位上下左右第1小臼歯
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治療期間2年
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治療費健康保険適用
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リスク歯肉退縮、ブラックトライアングル、歯根吸収、顎関節症状等
笑った時に若い女性は2mmくらいまで歯茎が見えても構わないとされていて、少し歯茎が見えるのは若さの象徴でもあるとされています。
年齢が高くなると皮膚の緊張が減ってくるので歯茎の見える量は減ってきます。
一方、男性は見えないのが正常とされています。
この女性は笑ったときに歯茎が正常より多く出てしまいます。そして下アゴは後方に下がっています。
口の中を見てみると上の奥歯が下がり、下の奥歯が上に伸びだしていて前歯が全く噛み合っていません。
このような噛み合わせでは奥歯の負担が大きく、奥歯の寿命は非常に短くなってしまいます。
治療は上の前歯の見える量が変化しないようにして上の奥歯の部分を手術で上に移動しました。
さらに下あごは少し前に出してオトガイの部分も前に出しました。
下の写真が治療後です。
動的矯正治療期間は24ヶ月(手術前矯正治療 11ヶ月 手術後矯正治療 13ヶ月)
口元の出た感じ、のどからオトガイまでの長さ、笑った時の歯茎の出る量が改善されてます。
口の中では前歯から奥歯にかけての段差が無くなり、前歯で食べ物が噛み切れるようになっています。
また、前歯が機能することで奥歯の負担も減らされています。