成長終了後
他院で歯を抜かずに無理に並べたため、口が閉じれなくなってしまった31歳の成人女性
<症例情報まとめ>
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主訴前歯が出ている 自然に口が閉じられない(閉じると口の下にしわができる)他
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診断名Skeletal Cl II div. I, High angle(骨格性上顎前突)
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年齢31歳
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主な装置マルチブラケット装置、顎間ゴム、保定装置
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抜歯部位上下左右第1小臼歯
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治療期間2年5か月
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治療費470,000円+税 調節料
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リスク歯肉退縮、ブラックトライアングル、歯根吸収、顎関節症状等
他の歯科医院で歯を抜かないで矯正治療が可能である、と言われて矯正治療を受けたが、結果として口が閉じれなくなってしまったと不満を持って来院された成人女性です。
骨格の形から下あごが後方に下がった骨格性の上顎前突です。
唇は前に突き出ていて、下唇の下には梅干し様のしわができてしまっています。
無理に歯を抜かないで並べてしまったために前歯が突き出て口が閉まらなくなってしまったわけです。
本来なら小臼歯を抜歯しなければならないのに、抜歯しない矯正治療を行なった時によくみかける状態です。
口の中は一見それなりに並んでいますが前歯が前にそり出てしまっています。
この方には3つの治療内容が考えられるため、コンピューターのシミュレーションを見ていただきました。
矯正治療単独での予想 | 上下顎同時移動術とオトガイを前に出す外科的矯正治療後の予想 | 矯正治療後にオトガイを前に出す頤形成を行った予想 |
この方は外科的な手法は望まれなかったので、口を閉じられるように小臼歯を抜歯して前歯を後退させる方針で治療を行いました。
治療後です。小臼歯を抜いたスペースを使って唇は後退させることができ、楽に口が閉じれるようになりました。下唇の下に見られたしわも消失しています。
シミュレーションに近い結果が得られています。