2006年より日本矯正歯科学会では、治療技術に習熟した会員歯科医師に対して「日本矯正歯科学会専門医」と称する資格を与える制度が始まりました。
この制度は、従来医科・歯科各専門学会においてそれぞれ異なる審査基準で発行してきた「認定医」とか「指導医」などの資格とは別に、国が示した”専門医のあるべき姿”の指針に従い、より統一的かつ透明性の高い選考によって、矯正専門歯科医師にふさわしい知識と技量をもった者を選ぶために新たに制定されたものです。
日本矯正歯科学会では、12年以上の臨床経験を有する認定医に対して、年に一度試験を実施し、矯正歯科医師として治療技術、経験、人格に優れていると判断できた合格者に対して、「専門医」の資格を与えています。現状では認定医 約2800名の内、「専門医」の称号を有するものは258名しかおりません。
アサヒ矯正歯科では前田が2006年度、小林が2007年度の試験にそれぞれ合格いたしております。そして、この専門医資格は一度合格すればそれで終わりという訳ではなく、取得から5年以内にさらに審査を受けて合格しなければ再認定されない仕組みとなっています。 その内容は、前回の専門医認定試験後に治療を終了し、2年以上経過を観察している患者さんのうち、きちんと御承諾をいただけた方々の治療内容を、3症例提出して更新試験に合格しなければなりません。
今年度、私たちは9月27日から30日まで、横浜で開催された日本矯正歯科学会でそれぞれ提出した3症例、その全てが合格いたしました。
合格発表の会場には緊迫感が漂い、残念ながら不合格となった先生方もおられ、来年のリベンジを誓っていました。また昨年度の審査に不合格となり再度提出されて合格された先生方の嬉しそうな顔も見られました。
このように専門医制度はその質を高い水準で維持していくために厳格な基準に基づいて運営されています。
学会の専門医の情報は以下のアドレスに載っています
http://www.jos.gr.jp/nintei/index.html